台本の覚え方にはコツがある!記憶力がないと悩む人へ

台本覚え方演技ワークショップ コラム

演技をするのに台本のセリフが覚えられない

セリフ覚えが悪くて苦労している

俳優や女優として芝居をしたいのに、記憶力がないと悩んでいる人がいます。
プロの俳優さんは長いセリフを覚えていますが、決して記憶力が良いというわけではありません。

台本の覚え方のコツを知っているかどうかがポイントとなります。
本記事では、台本の覚え方のコツ・ポイントについてご説明します。

台本の丸暗記はNG

台本を覚えるといわれると、その言葉を覚えようとする人がいます。
意味を考えずに丸暗記をするのは、台本の覚え方としておすすめできる方法ではありません。

最終目的はセリフを覚えることではなく、お芝居をすることです。
「なぜそのセリフが出てくるのか」「どういう感情で言っているのか」という根本的な意味を考えると、丸暗記をしたとしても良いお芝居ができないとわかります。

ただ暗記をするのはつまらない行為ですし、台本を覚えるのはテスト勉強ではありません。
言葉として丸暗記をしようとしているのであれば、まずはその考えを捨て、演技をするという目的を思い出してください。

台本を覚えるポイント

台本のセリフを覚える際には、この3つのポイントを意識してください。

  1. ストーリーや感情を理解して読む
  2. 相手のセリフに反応して読む
  3. 立ち位置などの景色で覚える

ストーリーや感情を理解して読む

台本には、自分のセリフ以外にも多くのセリフがあり、物語が進行していきます。
全体的な流れを理解し、このセリフで感情がどのように動くのかを考えて読んでみましょう。

単純な言葉として文字を暗記するのではなく、会話をイメージして、ストーリーと感情の流れを意識します。
そうすると、セリフを一語一句間違えずにいうというのは最初は難しいでしょう。

しかし最初は一語一句台本通りでなくても構いません。
「役のキャラクター上、こういう言い方をしてほしい」「語尾は必ずこうしてほしい」と演出家から要望があれば、稽古をしながらその役に近づけていけばいいのです。

相手のセリフに反応して読む

台本は自分のセリフだけではありませんので、相手のセリフに反応して読むという習慣をつけましょう。
相手役の人は、自分の想像したような台本の読み方をしない可能性もあります。

日常的にも、怒るつもりはなかったのに、相手の言い方でついつい喧嘩になってしまったという経験があるでしょう。
人の会話とは、相手の言い方次第で方向が変わっていきます。

同じセリフでも掛け合いの仕方によって、気持ちに変化が出てきますのでその気持ちを感じてみましょう。
「そのセリフの言い方だと次のセリフが言いにくい」というように、セリフと気持ちのミスマッチに気付くタイミングがあれば、稽古で修正し、演出家と相談しながら芝居を作っていきます。

台本は1人で完全に覚える必要はなく、稽古をしながら覚えていくという側面もあります。

立ち位置などの景色で覚える

舞台の稽古をしていると、セリフを言いながら少し歩いたり、相手の方を向くために体の向きを変えたりしながらお芝居をしていきます。

景色が変わりますので、動きと合わせてセリフを覚えている俳優さんも少なくありません。

椅子に座る、誰かの顔を見る、小道具を持つ、といった芝居の動きと連携させながら、セリフを頭と体に入れていくという方法も身に着けていきましょう。

自分に合う台本の覚え方を見つける

声優さんはセリフを丸暗記する必要はないかもしれませんが、俳優さんは台本を覚えるのが大前提です。

ただし文字を丸暗記しようとすると難しいので、覚え方にはコツがあります。

さらに俳優さんによって合う・合わないがありますので、自分が覚えやすい方法を見つけられるとベストです。

vivantや半沢直樹に出演されていた、堺雅人さんは、数字が苦手がそうです。
そのため数字を全て文字に起こして台本を覚えるとテレビで話していました。
358を「さんびゃくごじゅうはち」というようにするそうです。
これは堺雅人さんの覚え方であり、他の人も同じようにして覚えやすい方法かどうかはわかりませんね。

さまざまな方法を試してみて、自分自身に合う台本の覚え方を身に着けていきましょう。

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