演技のレッスンは俳優や女優、声優志望の人だけのものではありません。
大人にとっても学びの多いものであり、複数の力を育てます。
本記事では、演技によりコミュニケーション能力や人間力が育つといわれている理由をお伝えします。
演技のレッスンで身につく力とは
演技は多くの要素を必要とするもので、レッスンでは以下のような15の力を育てます。
- 集中力
- 表現力
- 五感力
- コミュニケーション能力・共感力
- 危機回避能力
- 国語力(読解力)
- 記憶力・暗記力
- 観察力・メタ認知力
- 空間認知能力
- 臨機応変力・アドリブ力
- 積極性
- 想像力(創造力)
- 感情のコントロール
- 勝負力
- 成功体験
これらがなぜ演技のレッスンで鍛えられるのか、ご説明します。
集中力
演技をするには集中力が必要です。
演技は1人でするものではなく、相手役、共演者、さらには照明や音響といったスタッフさんとの連携も欠かせません。
役としての自分の気持ちを保ちつつ、相手とのタイミングを測りながら、芝居を進行します。
全員で同じ方向に向かって気持ちを合わせていく必要があるため、自然と集中力が養われます。
表現力
表現力は俳優や声優だけに必要な能力ではありません。
演技のレッスンでは、役としての表現を学んで表出させていくので、表現力が養われていきます。
メンタルブロックの解放や自己表現力へのアプローチをしていきますので、普段の生活での人間力向上につながります。
自身の本音や本心を周囲にアピールできるようになり、周りの人に認められるという経験ができるようになるでしょう。
五感力
五感とは、聴覚、視覚、味覚、触覚、嗅覚の五つの感覚を指す言葉です。
演技では自身の表現を相手に伝えなくてはいけませんが、五感をうまく使えないと相手に伝わりにくいお芝居になってしまいます。
豊かな表現をするためには五感力が欠かせませんので、演技のレッスンでは五感を刺激するようなレッスンを行います。
本人が五感を意識するだけでなく、その感情を表出させ、お客さんの心を動かすような芝居を目指します。
コミュニケーション能力・共感力
台本に書かれたセリフをただ読むだけではお芝居になりません。
演じるためには、役を理解しなければいけませんので、別人の心を理解する能力が必要になります。
共感力とは、相手が笑ったら自分も楽しくなる、相手が怒っていたら不快な気持ちになるという同調作用により相手の気持ちを感じるとる力です。
このようなコミュニケーション能力や共感力は、日常生活や社会生活でも必要な力であるといえるでしょう。
危機回避能力
危機回避能力とは、自ら考え、危険を予知して回避する能力です。
リスク回避、リスクヘッジとも言いますが、これらが上手な人は先読みをする力がある人です。
客観的な視点で物事を見て、論理的思考ができる人は危機回避能力が高いといわれています。
演技ができる人は視野が広く、他人の気持ちを汲み取りながら自分の気持ちも大切にできるので、人間関係のトラブルを回避する力が身に付きます。
国語力(読解力)
俳優は、台本を読んで多くの内容を読み取る読解力が必要です。
セリフに書かれている内容が全てではなく、役の気持ちや相手役の気持ち、背景を読み解きながらお客さんに伝わるよう表現していきます。
記憶力・暗記力
演技をするには当然台本があり、台本を全て暗記していきます。
セリフを暗記するだけではなく、演出家に指摘された言い回しや立ち位置を毎回同じように再現しながら演技をしています。
本番の舞台に立つには、さらに小道具の受け渡しや衣装の準備、照明さんや音響さんとの合わせを全て完璧にこなしていく必要があります。
観察力・メタ認知力
メタ認知力とは、自分の動きや活動を客観的にとらえる力のことです。
お客さんの前に立つということは、常に「自分がどう見られているのか」を考えていかなければいけません。
舞台全体を客観的に理解する、自分自身をプロデュースする能力が必要不可欠です。
空間認知能力
空間認知能力とは、空間にある物の位置・形・大きさなどをと理解する力です。
物体の位置を想像しながら演技をしていく、周囲の役者さんとその意識を揃えながら演技をしていく、という機会があります。
例えば、子供とキャッチボールをするシーン、上空の飛行機を見上げるシーンなど、実物がなくても演技できるでしょうか?
よりリアルに芝居をしていくには、空間認知能力は欠かせないスキルのひとつとなります。
臨機応変力・アドリブ力
演技は台本通りに進めていくものですが、相手役のリアクションが変わればこちらの演技も変わってくるものです。
特に稽古中で演技を作っていく中では、新鮮なリアクション(新鮮なお芝居)が大切で、同じシーンでも臨機応変に対応していく力が求められます。
また本番でアクシデントが起きた際でも、経験豊富な俳優さんはアドリブ力があるものです。
積極性
積極性とは、自ら進んで行動する力です。
俳優・女優の演技は、演出家や監督が流れを決めていくという部分がありますが、その限りではありません。
「このシーンはこういうお芝居がいいと思います」「この役ならこういう感情になるはずです」と自ら演技プランを積極的に意見できると素晴らしいです。
また演技をしている間だけが仕事ではありませんので、次の現場の流れを読み取って自主的に動く、という裏の動き方も大切になるでしょう。
想像力(創造力)
お芝居に想像力が必要なのは、特筆するまでもありません。
台本を読んで創造する力、相手役の気持ちを汲み取る力が必要なのはもちろん、お客さんが何をどう感じるかという点も意識して作品作りをしていきましょう。
感情のコントロール
俳優・女優は感受性が豊かな人が向いているといわれます。
それは正解ですが、その感情が客観的にコントロールできない人は、お客さんの前には立てません。
プロを目指すのであれば、涙を流すシーンであっても感情的になりすぎず、客観的な自分をみつつ、相手役のことも考える等、感情をコントロールしていく力が必要です。
勝負力
「勝負強い」とか「本番に強い」という人は、他の人とどこが違うのでしょうか。
勝負力とは、大切なここぞという場面で普段以上の力を発揮する能力を指します。
俳優や女優さんがお芝居をすると、何度も同じシーンを演じなければいけません。
しかし演じる度に出来具合が異なると、プロとは言えず、お仕事を受けられる状態ではありません。
100%の演技を常に出せるように訓練し、本番で必ずその実力が発揮できるよう稽古していきます。
成功体験
お客さまの前に立つ、パフォーマンスをするという経験は、大きな成功体験となります。
必ずしもプロとしてお金をもらわなくても、舞台の上で演技をするという成功体験は得られます。
演技を勉強中の専門学生やプロダクションの研修生という立場でも、どんどん自分にこのような成功体験を与えていくといいでしょう。
照明を浴びてお客様の前で演技をし、拍手を浴びると、大きな達成感を感じられるでしょう。
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